freee会計BigQueryを連携して会計データを分析基盤に集約する方法

2026.08.08
freee会計とBigQueryを連携して会計データを分析基盤に集約する方法

売上・商談・広告のデータはBigQueryに集まってきたのに、会計の数字だけはfreeeの画面の中にある ── 分析基盤づくりの最後に残るのが、この会計データの分断です。本記事では、freee会計の仕訳・試算表・マスタをBigQueryへ自動集約し、販売データや営業活動データと同じ基盤で分析できるようにする方法を解説します。

01 会計データだけ、分析基盤の外にある

「営業活動が増えた月は、実際に利益も増えたのか」「部門別の経費は売上と釣り合っているのか」 ── こうした問いは、会計データと事業データを同じテーブルの上に置かないと答えられません。会計ソフトの画面は仕訳や試算表を見るには十分でも、事業データとJOINする場所ではないからです。

かといって毎月CSVをエクスポートしてスプレッドシートで突き合わせる運用は、月次のたびに時間を奪い、集計の定義も人によってブレます。会計データもほかのデータと同じように、DWHへ自動で流れ込む仕組みにするのが本筋です。

02 freee会計×BigQuery連携でできること

  • 仕訳・取引データの自動集約:freee会計の取引・取引先・請求書データを定期取得し、BigQueryへ蓄積します。
  • 試算表も指定期間で取得:損益計算書・貸借対照表の試算表を、取引先/品目/部門軸や月次で取得でき、集計済みの形でDWHに置けます。
  • マスタの取り込み:勘定科目・部門・品目・タグのマスタも取得できるため、分析側で科目名や部門名をきれいに引けます。
  • 事業データとのJOIN:同じBigQuery上の販売・商談・広告データと会計数値を突き合わせ、事業と会計の相関を可視化できます。
Passworkが対応する会計・バックオフィスサービスの一覧。freee会計・マネーフォワード・board等の対応操作
対応する会計・バックオフィスサービス(連携カタログ 会計編より)

03 連携の仕組み|仕訳・試算表の取得からDWHロードまで

1

取得(取引・試算表・マスタを読む)

freee会計から取引データと試算表を、期間・部門などの条件つきで取得します。勘定科目・部門・品目のマスタも合わせて取得しておきます。

2

整形(分析の粒度に揃える)

科目・部門コードの正規化や月次への粒度変換を行い、事業データとJOINできるキーを揃えます。

3

ロード(BigQueryへ蓄積)

BigQueryのテーブルへ日次・月次で蓄積します。期間キーでの洗い替えにしておけば、freee側の修正仕訳も再実行で正しく反映されます。

freee会計・マネーフォワードの仕訳やマスタをBigQueryへ集約し、SFAの活動データや販売データと同じ基盤で分析する構成図
構成パターン:会計データをDWHへ ── 販売・活動データと同じ基盤で分析(連携カタログ 会計編より)

ポイント:修正仕訳を前提に「洗い替え」で持つ

会計データは締めのあとにも修正が入ります。差分の追記だけで積んでいくと修正が反映されず、DWH側の数字が会計とズレていきます。対象期間ごと洗い替える設計にしておけば、freee側の修正が常に正しく追従します。

04 Passworkでの実現方法 ── マネーフォワードも同じ構成で

Passworkでは、freee会計の取得ノードとBigQueryの出力ノードをつなぐだけでこの構成が完成します。会計ソフトがマネーフォワードの場合も同じ形で、仕訳データをAND/OR切り替え可能な複合条件で絞り込んで取得できます。会計ソフトが違っても、DWH側の設計は共通 ── これが基盤に集約する強みです。

集約した後の可視化はTableauやLooker Studioへ。会計上の数値と営業活動の相関を可視化する構成は、実際の導入事例でも使われています。フロー構築はAIとの会話からも進められ、提供元のPraztoは350社超のデータ連携・導入支援の実績で、科目設計からダッシュボードまで伴走します。

05 業務での具体的な活用例

部門別PLと事業KPIの統合ダッシュボード(経営企画)

部門別の試算表と、同じ部門の売上・商談・広告データを1枚のダッシュボードに統合。「数字の理由」を会計と事業の両面から追えるようになります。

経費と活動量の相関分析(管理部門)

交通費・広告宣伝費などの科目推移と、訪問件数・キャンペーン実績を突き合わせ、コストが成果につながっているかをデータで検証できます。

月次報告資料の自動データ供給(経理)

月次報告に使う会計数値をBigQueryから自動供給し、レポートのデータ集め作業をなくします。予実の突合まで進めるなら「freee会計の予実管理を自動化する方法」も参考にしてください。

06 まとめ:会計の数字を、事業の数字と同じ場所へ

freee会計とBigQueryの連携の要点は、取引・試算表・マスタをセットで集約し、修正仕訳に備えて洗い替えで持つこと。会計データが分析基盤に揃うと、事業の数字と会計の数字を行き来する分析が日常になります。まずは試算表の月次集約から始めるのが手軽です。

この記事の構成図は「Passwork連携カタログ 会計編」からの抜粋です

会計データのDWH集約のほか、経営数値の可視化、予実管理、月次締めの自動化など、会計・バックオフィス連携の代表的な構成パターン8種と対応サービスをまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。無料でダウンロードする

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