Google広告Yahoo広告のレポートをBigQueryへ自動集約する方法

2026.07.15
Google広告・Yahoo広告のレポートをBigQueryへ自動集約する方法

Google広告やYahoo広告など、媒体ごとに管理画面もレポート形式もバラバラな広告データを、毎日自動でBigQueryへ集約したい——本記事では、各媒体からのデータ取得、共通スキーマへの正規化、BigQueryへの書き込みまでを、開発なしで実現する手順を解説します。媒体をまたいでROASやCPAを並べて見られる状態を作り、Looker StudioやTableauでの分析につなげます。

Google広告・Yahoo広告など複数媒体のレポートがPassworkを介してBigQueryへ集約される概念図

01 広告データをBigQueryへ集約する意味

Web広告の運用では、Google広告・Yahoo広告をはじめ複数の媒体を併用するのが当たり前になっています。ところが媒体ごとに管理画面もAPIもレポートの粒度も異なるため、多くの現場では毎朝それぞれの管理画面からCSVをダウンロードし、スプレッドシートで手作業で貼り合わせる運用が残っています。媒体が増えるほどこの作業は膨らみ、集計ミスや反映漏れも起きやすくなります。

この非効率を解消する鍵が、広告データをBigQueryへ一元集約することです。媒体ごとのレポートを毎日自動で取得し、共通の形式に整えてBigQueryへ書き込んでおけば、翌日の朝には全媒体の実績が同じテーブルに揃っている状態を作れます。データ連携ツールを使えば、この日次集約を個別開発なしで組めます。

02 媒体横断でできる分析

広告データがBigQueryに集約されると、媒体を横断した分析が一気に現実的になります。代表的にできるようになることは次の通りです。

  • ROAS・CPAの媒体横断比較:Google広告とYahoo広告の費用対効果を同じ指標・同じ期間軸で並べて見られます。どの媒体に予算を寄せるべきかの判断が速くなります。
  • 予算配分の最適化:媒体別・キャンペーン別の実績を時系列で追い、日次・週次の変化に応じて配分を見直せます。
  • コンバージョンデータとの掛け合わせ:CRMやECの受注データとBigQuery上で結合し、広告経由の実際の売上・LTVまで踏み込んで評価できます。
媒体別データが正規化を経てBigQueryデータマートに集約されBIで可視化される流れの図解

03 連携の仕組み|取得・正規化・書き込みの3ステップ

媒体がいくつ増えても、広告データの集約は「取得 → 正規化 → 書き込み」という同じ骨格で組み立てられます。

1

取得(各媒体からレポートを読む)

Google広告・Yahoo広告など各媒体のAPIから、キャンペーン別・日別の実績データを取得します。媒体が増えても、この取得ステップを追加するだけで拡張できます。

2

正規化(共通スキーマへ整える)

媒体ごとに異なる項目名・粒度・通貨・タイムゾーンを、分析用の共通スキーマに変換します。ここを揃えておくことが、媒体横断分析の前提になります。

3

書き込み(BigQueryへ反映)

整えたデータをBigQueryのテーブルへ書き込みます。日次で洗い替え、または追記のどちらでも、スケジュール実行で毎日自動的に最新化できます。

ポイント:粒度と通貨をそろえる

媒体によって「日別」「キャンペーン別」「広告グループ別」など取得できる粒度が異なり、通貨やタイムゾーンの扱いも微妙に違います。正規化のステップでこれらを統一しておかないと、後段のBIで比較したときに数字がずれてしまいます。Passworkのフローなら、この変換をノーコードで組み込めます。

04 PassworkでのBYOAによる実現とAgentic ETL

Passworkは、取得・正規化・BigQueryへの書き込みをドラッグ&ドロップで組み立てられるノーコードのデータ連携サービスです。Google広告・Yahoo広告のような主要媒体はもちろん、まだ標準コネクタがない媒体でもBYOA(Bring Your Own API)の仕組みでAPIを組み込み、同じ骨格のフローとして扱えます。組んだフローは日次スケジュール実行で回し続けられるため、媒体が増えてもレポートを見る場所は常にBigQueryひとつに保てます。

さらにPassworkが目指すのは、こうした広告データの集約を業務の中で動く「Agentic ETL」——現場で動く、対話で操作する、AIが判断して実行するデータ統合——にしていくことです。たとえば「新しく始めた媒体のレポートもBigQueryに集約して」と伝えるだけで連携が組み上がる世界です。自然言語からフローを組み立てる考え方は、指示書を書くだけで、データ連携が完成する世界へで掘り下げています。

提供元のPraztoは広告データ連携・BIダッシュボード構築の実績を重ね、媒体横断のレポーティング基盤づくりを初期構築の伴走とあわせて支援しています。

05 業務での具体的な活用例

ここまで解説した「取得 → 正規化 → 書き込み」という型は、実際の現場ではどのように活きるのでしょうか。ここでは、広告代理店・EC/D2C事業者・月次レポート業務という3つの観点から、Passworkによる広告データのBigQuery集約が業務をどう変えるか、具体的な活用例を紹介します。

広告代理店:複数クライアント×複数媒体のレポートを横断集約

広告代理店の運用チームでは、担当するクライアントごとにGoogle広告・Yahoo広告など複数媒体の実績を集計し、月次レポートとして納品する業務が発生します。クライアント×媒体の組み合わせが増えるほど転記作業は膨らみがちですが、Passworkで各クライアントの広告アカウントから日次でBigQueryへ集約しておけば、クライアント軸を保持したまま横断レポートをテンプレートから自動生成でき、月末の集計に追われる状態から抜け出せます。

EC/D2C事業者:媒体別ROAS・CPAを一元化し予算配分を高速化

EC・D2C事業者のマーケティング部門では、Google広告・Yahoo広告など複数媒体に予算を配分しながら、売上に直結するROASやCPAを媒体別に把握する必要があります。従来は媒体ごとの管理画面を毎日確認して手元で比較していましたが、実績をBigQueryへ自動集約しBIで並べて見られるようにすることで、数字が悪化した媒体への予算縮小や好調な媒体への増額といった判断を、その日のうちに下せるようになります。

月次広告レポート業務の自動化:手作業集計を撤廃し常時可視化

月次の広告レポート作成を担当するバックオフィス・マーケティング担当者にとって、月初の数営業日は媒体別データのダウンロードと集計に追われる時期です。Passworkで日次スケジュール実行を組み、Google広告・Yahoo広告のレポートを毎日自動でBigQueryへ書き込んでおけば、月初の集計作業自体が不要になり、BIダッシュボードを開くだけで常に最新の実績を確認できる状態になります。

広告代理店・EC/D2C事業者・月次レポート業務における3つの活用シーンを示すカード図

06 まとめ:媒体ごとの数字を、ひとつのテーブルへ

Google広告・Yahoo広告をはじめとした広告データの集約は、「取得→正規化→書き込み」を媒体ごとに積み重ね、日次で回すことが要点です。PassworkならこのフローをノーコードでBigQueryへつなぎ、媒体が増えても仕組みを変えずに拡張できます。まずは主要な2媒体から自動集約を始めて、ROAS・CPAを同じ画面で見比べられる状態を作ってみてください。

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